金沢大学吹奏楽団 Kanazawa University Wind Orchestra

一期一会
2024年1月31日 11時42分

みなさんこんにちは!コンサート長のまるです👑🐃
金沢大学吹奏楽団第36回定期演奏会にご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!今回のブログでは、定期演奏会を振り返っていきます。つたない文章ですが、最後までお付き合いいただけますと幸いです🙇

まずはテーマについて。今回の演奏会のテーマは「うた」でした。プログラムにこのテーマに込めた思いを記載いたしましたが、ここだけの話、記載されていた内容はテーマが決まってから考えた内容でございます。簡単に申し上げますと「後付け」でございます。
一方で当団では、「コンサート像」というものを掲げ、コンサートを創り上げてきます。どんな演奏会にしたいか、コンサートで何を実現させたいかなどを込めて掲げられる「コンサート像」ですが、この演奏会のテーマは「貴方に届けるコンサート」でした。
なぜこんな話をしたかといいますと、今回係でテーマを決める際、自由で楽しいコンサートにしたい、コンサートを通してきていただいたお客様に何かを届けたい、そういった思いを優先し、叶えるべく包容力の大きい「うた」をテーマにいたしました。団員にもあまり話していなかった内容でございます。今まで黙っていてすみません🙏

次にチケットについてです。みなさんご存じの通り、今回のチケット「縦」でございました。といいますのも、私の大好きなバンドのライブのチケットが縦でしたので、デザインの係に無理を言ってチケットの向きが決定しました。完成したチケットを目にしたとき、とても感動したことを今でも覚えています。
また今回の演奏会のポスターのデザインですが、覚えていますか?五線譜の中で歌う少女のイラストでしたが、惹きつけられた方も多いのではないでしょうか。あのイラスト、実は4つ前のブログを書いていた、しょういちのお姉様に描いていただきました。第21回サマーコンサートのポスターも同様に、しょういちのお姉様に描いていただきました。係の無理な要望に何度も応えていただき、最高のイラストに仕上げていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

デザイン関連でもう一つ。演奏中に楽譜を隠している譜面隠しですが、ステージから遠いお客様からはなかなか細かいところまで見えませんよね…せっかくの機会ですので、ぜひ近くから撮ったものを見ていただきたく思います。

こちらも最高のデザインに仕上げてもらいました。第2部で使用した青色の方の譜面隠しですが、メガホンが描かれていますね。こちらまたまた私の大好きなバンドのゆかりのものとなっております。無理を言って(職権を乱用し、「うた」関連だから…お願い🙏と)譜面隠しの中に取り入れてもらいました。

そして第1・3部の譜面隠しがこちらになります。

本当はすべての譜面隠しを見ていただきたいのですが、映っているのはほんの一部でして、管楽器はもちろん、弦楽器も打楽器も含め、全ての楽器を描いてもらいました。トリガーやキイ、スタンドの脚の感じまで本当に細かいところまでこだわって作っていただきました。

さてさて次は本編を振り返っていきます。まずは第1部。先ほどコンサート像は「貴方に届けるコンサート」であると申し上げました。届けたかったものの中には、コロナの規制でここ数年実施できなかった演出も含まれています。

第1部ではその中の一つ、「合唱」を取り入れましたが、お気づき頂けましたでしょうか。プログラムを決めるにあたって、絶対に合唱パートがある曲を演奏したいという話になり、3曲目の「スピリティッド・アウェイ《千と千尋の神隠し》より」で実現することができました。当団シャイな団員が大変多く、練習ではなかなかうまくいきませんでしたが、本番ではみんなしっかり歌っていい感じに響いていましたね。私自身も歌っていて鳥肌が立ちました。

第2部では定演係が届けたいものをたくさん詰め込みました。
まずは1曲目にお送りした「Sing, Sing, Sing」です。コンサート長をさせていただくにあたって、私が一番実現させたかった演出が「客席での演奏」でした。しかし、客席での演奏を実施したいということしか頭の中になく、実際どうしたらうまくいくかは全くわかりませんでした。団員や係、指揮者からのアドバイスを受け、長い道のりを経て本番でのあの形にたどり着きました。実は叫びながら飛び出してくる案は本番前日に決定しました。アンケートからも団員からも「楽しかった」という感想をいただき、実施できてよかったと心から思います。
また、非常に個人的な話にはなりますが、私はこの曲でドラムを演奏しておりました。ドラムソロの最中、人生で初めてスポットライトを独り占めしました。スポットライトってめちゃめちゃ眩しくて熱いものなのですね。みなさんご存じの通り打楽器は管楽器と違い、パート単位で演奏する「ソリ」はあっても、一人だけで演奏する「ソロ」はなかなかありません。ましてやソロの最中スポットライトを当てていただく機会なんてそうそうありません。
人生最大級の経験をさせていただきました。照明案を考えてくれた君へ、ほんとにありがとう。

次に振り返りますのは4曲目にお送りいたしました「クリスマスッシーモ」です。「届けるといえばプレゼント!」ということで、お忙しい中サンタさんとトナカイさんに来ていただきました。クリスマスまえにやってきた♪なんつって。1階席の1部の方のみとなってしまい申し訳ありませんでしたが、当団からの一足早いクリスマスプレゼントでございました。
もう一つのプレゼント企画、大抽選会。もちろんお客様もドキドキされたかもしれませんが、企画した私たちもうまくいくかどうか非常にドキドキしていました。無事5名の皆様にプレゼントを受け取っていただき、企画を成功で終えることができました。

さて、こんなにもキラキラしたコンサートでしたが、企画等のお仕事は楽しいことばかりではありません。他の方がコンサート長をしていたらその人自身も周りの人も、もっと楽しめたのかな、なんて思ったり。コンサートのことで暗い気分になる日はざらにありました。
そんな中でも、パートのみんなといるときは、どんなに落ち込んでいるときも少しだけ明るくなれました。当団の打楽器パートですが、非常に内輪ノリの強いパートでして、管楽器とは良くも悪くも一線を画し、いると嫌でもテンションが上がってしまう、そんなパートでございます。私にとっては打楽器のことはもちろん、くだらないことも、あまり大きな声では言いにくいことも、素のままで話し、素のままの自分でいられる大事な環境でした。ここで毒を抜き、また仕事でちょっと暗くなって、また明るくなる。そういった日々を送っていました。パートのみんなにはたくさん迷惑をかけたし、たっっっっくさん支えてもらいました。感謝でいっぱいです。またどこかご飯行きましょうね。

最後に、打楽器パートのみんな、執行部の6人、優しくお世話してくれたコンサート長の先輩、たくさんアドバイスしていただいた前コンサート係の先輩方、快く仕事を引き受けてくださったスタッフの皆様、ちょいちょい厳しかったけど最高の演奏会を創り上げてくれた団員のみんな、ご来場いただいたお客様、そしてたくさん迷惑かけちゃった係の8人、全員のおかげで今年度のコンサートを無事終えることができました。すべての方に感謝申し上げます。素敵な人に囲まれて、コンサート長をさせていただけて幸せでした。

 

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
来月か再来月中には今回の演奏会のダイジェストを公開する予定ですので、そちらもお楽しみに♪