金沢大学吹奏楽団 Kanazawa University Wind Orchestra

RUN
2019年12月31日 21時24分

3年正指揮者の平岡です!

先日、無事第32回定期演奏会を終えることができました。お越しくださったお客様を始め、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

今回のブログでは指揮者として!この定演、そして2年間を振り返りたいと思います。ちょっと(どころじゃなく結構)長くなってしまいますが思いの丈をしたためたのでお時間あれば読んでみてください。

 

さて、今までいろんな挑戦をしてきたわけですが、第32回定期演奏会は私にとって集大成であり、最後の挑戦でした。演奏したどの曲も大好きです!

まず高昌帥さんのコリアンダンス。コンクールの自由曲です。演奏会で披露するということで時間制限も減点もない、自由に踊る!と意気込んでいたのですが、正直指揮台に立った途端手足の震えが止まりませんでした。誰かの前で演奏するのは4回目、しかも歌劇座では3回目なのに、不思議です。各種ソリスト素晴らしかったし、最後ホルンが吠える場面も圧巻でした。実は今回の演奏コンクールメンバー以外も乗っていたのですが、選曲の段階で乗ってくださってたりコンクール時期たくさんサポートしてくださった方々で、私にとってはメンバー同様に思い入れがありました。

次に長生淳さんの時に道は美し。愛を複雑に表現したこの曲を演奏するにはやり過ぎなくらいじゃないと、と思って幸せも苦しみも全部指揮に込めたつもりです。色んなことが難しい曲でしたが想いを凝縮して演奏し切ることができました。

次にMy Heart Will Go On。フルートソロを吹いたのはこの団に広い世界を見せてくださった先輩です。音楽への熱い気持ちがいつも伝わってくる情熱的な方で、このソロも本当に素敵でした。
2部最後を飾ったのは、恋のカーニバル。すっごく楽しかったです!!指揮者としてやったことは特にないですね…曲を始めたことくらいでしょうか。ただひたすら楽しみました。バリチューソリも超かっこよかったです。

そして3部、ロバート・ジェイガーさんの吹奏楽のための交響曲。私がやりたい!と言って推した曲です。最後がバッチリ決まったのでもう大満足です。調性や構成など私の好きが詰まったこの曲、またどこかで演奏したいです。そのときも是非指揮者として。

最後はアンコール、君の瞳に恋してる。同回生にベースをかっこよく演奏するあの人がいたので、冒頭のソロ弾いてもらおう!と思い今年の持ち曲として迷いなく選びました。好きで好きで仕方がないというこの曲に込められた思いを私も爆発させて、最後は笑顔で終えられました。

上記以外の曲には全て奏者で乗っていましたがどれも楽しく演奏できました!

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ここからはこの2年間を振り返って。

指揮者になった当初私は人と自分を比べて悔しい思いをすることが多かったです。人と比べても意味ないよ、という”言葉”にはたくさん出会いましたし、自分の心の中で何度唱えたかわかりません。けれども結局は思考が人と比べる道を辿っていました。

そんな中桃太郎バンドの指揮法講習会で小林先生にご指導頂き、人と自分で合っているやり方が違うことを身を以て感じました。

人間である以上体格や性格など全然違うのに全く同じ方法でうまくいくとは限らない。だからまずは様々な方法に触れ、受け入れるのが大切。そして、その中で自分が納得し、自分に合っている方法を見つけたらそれを信じて極める。講習会含めたくさんの先生や団員からのお話、そして自分の経験から学びました。
極め方に関してはレッスンの先生方にたくさん教えて頂きました。2年という短い期間で20分を超える曲を振り切ることができるまでになったのは、本当にご指導くださる先生方のおかげです。今でも偉大な方々に来て頂いていることが信じられません。

 

自分らしく頑張るぞ!と気づけた後でも練習本番関係なく指揮台に上がるのは勇気が要りました。けど、自分を表現するのが少し苦手な私が本番の力を借りて自分自身を出せる場所でもありました。
あと、奏者の視線を独り占めできるんですよ(笑)らっきー!と思う反面バンドの邪魔をしないように、けど何かいい影響を与えられるように…等色んなことを考えながらあの場所に立っていました。正直演奏中目が合うのはすっっっっっごく照れるんですが、一緒に音楽を作り上げていることを実感するのであの瞬間が結構好きです。

 

そんな指揮台に今まで立ってきた方々には本当にたくさんお世話になりました。金大の指揮者って素敵な方揃いなんですよ。(一応イニシャル表記にしてます)

卒業前も卒業後も練習を見にきてくださり指揮者としての引き出しをたくさんくださったO先輩

私が指揮者なりたての頃練習を見にいらして初対面にも関わらず丁寧にアドバイスをくださり、その後も演奏会に

足を運んでくださるN先輩

私が学生指揮を志す程憧れ、いつもまっすぐな言葉を頂いたS先輩

私の一番最初の指揮の先生、いつも私が変わるきっかけをくださったT先輩

指揮者の任期が終わっても合奏中は最前列から、合奏後は指揮台付近まで来て支えてくださったM先輩

熱心の一言に尽き、優しさと信念でアドバイスを続けてくださったY先輩

1年間副指揮者として一緒に頑張ってきて、私が余裕ない時に色々代わってくれたT

 

そしてたくさんの時間を共に過ごした執行部。

まずは2年間私と同じ場所で、同じ方向を向いて一緒に走ってきた団長西野(定演の団長挨拶最高だった!)コンクール担当副団長海山(君の瞳に恋してるのベーシスト!)。指揮者の任期は2年間あるのですが、執行部の任期は1年間です。この2人は1年目を終えた後、団のためにもう1年やっていく決断をしました。すごい2人です。この

2人も覚悟を持ってやっているんだ、私が途中で投げ出すわけにはいかない。折れそうな私の支柱となるのはいつもこの2人の存在です。

2人以外にもそれぞれの年の総務担当副団長、コンサート担当副団長、みんなみんなすごかったです。音楽をやっていくためにも欠かせない運営面を担い前に立つ姿は、とても頼もしいです。

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…と、どうやら私は伝えたいことを上手くまとめられないようで、これだけ書いても書き足りません。たくさんの人と大切な思い出があります。先輩に同回生に後輩に先生に団外の知り合いに、本当にたくさん。けどそろそろまとめに入りますかね…また色んな人とお話したいです。

 

私は金沢大学吹奏楽団で指揮者として2年間走り続けることができて、本当に幸せです。
この旅路は、もちろん困難だってありましたし至らない点もたくさんあります。(これからの課題ですね!!)それでも毎回その時出せる全力を込めてやってきました。速くったって、ゆっくりだって、とにかく走り続ければ辿り着ける場所がある。私の大好きなシンガーの言葉が今現実になりました。
一応指揮者任期は終わりますが団には在籍しますし、これからは元指揮者として精進してまいります。

 

関わった全ての皆様、本当にありがとうございました!
あとこんなに長い文章をここまで読んでくださりありがとうございます!!良いお年を〜!